500万年前に形成された氷河由来の堆積物が見られるカンポ・デ・ ボルハはラ・リオハの南部で、コーペラティブを前身に1984年に設立したドメーヌです。ガルナッチャを14日間醸し、ステンレスタンクで28日間発酵、そのまま10ヶ月間熟成しました。

透明感あるガーネット色、白胡椒やブルーベリーの香り、摘みたてベリーの若い酸と控えめな果実に引きの良い後口、コスパの高い逸品です。

(20.7.20　スタッフコメント)
豊かで華やかなベリーやフランボワーズの香り。果実の甘やかさ。しっかりしたボディにきめ細かなタンニン。仄かに沁みゆくバニラの余韻も印象的です。お食事にも合わせやすく、デイリー使いにも最適です。
スタッフ全員で試飲をして味わいから想起する価格を聞きましたが「4000円」と答えるスタッフが2名もいるほど満足度ある一本です!

原産国:　スペイン　アラゴン
造り手:　ボデガ・アラゴネサス
タイプ:　赤・ミディアム/華やか
土壌:　石灰岩
品種:　ガルナッチャ100%
アルコール度数:　12.5%

---

【ボデガ・アラゴネサスについて】
ワイナリーボデガス・アラゴネサスは、カタルーニャ州とリオハの間に位置する、Aragon(アラゴン州サラゴサ県)の西部にあるD.O.Campo de Borja (D.O.カンポ・デ・ボルハ)に1984年に創設されました。栽培総面積 3500ha、収穫量2000万kg、1500万Lと同DOの総生産量の60%を占める量のワインを生産しています。1955年に設立されたフエンデハロン農業組合を前身にしており、生産ワインの販売にも力を入れるため、1984年にスペイン国内で初めて株式会社 (Sociedad Anonima)として改めて設立されました。カンポ・デ・ボルハには長いブドウ栽培・醸造の歴史があります。その起源は12世紀にまで遡り(1145年)、シトー派に属するMonasterio de Veruela(ヴェルエラ修道院)の修道士たちがすでにワイン造りを行なっていたという記録が残っています。気候や土壌は、スペインの銘醸地として知られるラ・リオハとナバラ県の南部に位置し、よく似ています。土壌は石灰粘土質、石灰が含まれる赤色のリモの土壌や砂礫など、異なるテクスチャーの土壌が飛び石のように点在しています。それに、500万年前に形成された氷河(plio-pleistoceneプリオ–プリストセーン紀)の残した堆積物が見られる区画もあります。(出典:カンポデボルハサイト http://docampodeborja.com/alma-de-terroir/) 夏は地中海性気候の影響も受けますが(東隣はカタルーニャ州)、冬には北西から吹き下ろす乾いた冷たい風”シエルソ”の影響も強く受け、より大陸性気候に近くなります。日照時間は長く、年間降雨量は350〜450mm(低地〜高地)。フエンデハロンの位置するエリアは、モンカヨ高山の麓にあたり、標高が550〜700mと起伏に富んでいます。モンカヨは、イベリコ山系にある山塊で、カスティーリャ・イ・レオン州ソリア県とアラゴン州サラゴサ県にまたがっています。大西洋で形成された湿気の多い雲はこの山によって遮られるため、このエリアより東の地域は、気候は乾燥した大陸性気 候に変化します。区画によって異なる複雑に入り組む土壌、標高、風の影響は、カンポ・デ・ボルハのぶどう栽培を特別なものにしてくれます。このエリアは「ガルナッチャ種のCUNA」(クナ、直訳すると”ゆりかご”を意味し、スペインでは”発祥地”や”生誕地”を意味することもあります)と呼ばれるほど、この品種が最も多く栽培されいています。他にも、スペインを代表する品種テンプラニーリョ、カベルネソービニョン、シラーも栽培されていま す。白品種では、ヴィウラ(カタルーニャ地方ではマカベオと呼ばれる)、モスカテル、シャルドネが主に栽培されています。