【日本酒コラム】年末の酒屋

◆こぼれ話~年末の酒屋~

11月も末に差し掛かり、今年も残すところわずかとなりました。

そしてこの時期は酒屋が1年で一番忙しい時期でもあります。

 

一般的に’地酒’を作っているメーカー(蔵元:くらもと)は冬季に日本酒の製造を行います。

冬に日本酒を作ることを’寒造り(かんづくり)’といい、多くの蔵元は寒造りで冬~春の間に1年分のお酒を造ります。

※寒造りの理由は今回は割愛します。気になる方は調べてみてください。

またその年にできたお米を使って造られた出来立ての’新酒(しんしゅ)’が各蔵元から続々と入荷してきます。

とまぁ前置きが長くなりましたが、入荷が非常に多い時期なのです。

魅力的な商品がドンドン案内されるので調子に乗って注文しすぎると入荷日が重なって

ヤ○ト運輸「50ケースお持ちしました」

佐○急便「40ケースです」

西○運輸「今日は60ケースですねー」

とか合計で150ケース以上の商品を片付けることになって大変です(´;ω;`)

 

また入荷だけではなく、出荷もすごい量になります。

飲食店では年末のイベントや忘年会需要が多く、注文本数や頻度が増えます。

個人の需要でも年末年始用にいつもよりちょっと高めなお酒が売れることが多いです。

お歳暮などの贈答品需要も高まりますね。

飲食店・個人のどちらにせよ新酒が人気なのも特徴的です。

 

来店・電話・通販お問い合わせなどが急増し、てんてこ舞いになりながら毎年なんとか乗り切っています…

大変ですが1年で一番楽しい時期でもあります。

’初しぼり’とか’しぼりたて’とかの記載があるものはホントの出来立てのお酒です。

造られてからすぐに出荷された、さわやかフレッシュな味わいのお酒が多いです。

一年中ある定番品とは違う側面も感じられるので、気になるお酒がありましたら是非お試しください。

新酒しぼりたて