パレスチナ自治区のヨルダン川西岸地区にあるヘヴロンの町近郊、ユダヤ山脈の標高350mで育つプティヴェルドを低温で3日間 醸し15日発酵後、木樽(新樽20%・3年樽80%)で12ヶ月熟成しました。
粘性豊かなガーネットの外観から、バニラやカシスのアロマ、濃いエキスに溶け込むタンニン、甘さと深さのバランス良く、飲みごたえのある味わいがアフターにまで続きます。

原産国:　イスラエル　ヘヴロン
造り手:　ヘヴロン・ハイツ・ワイナリー
タイプ:　赤・フルボディ
土壌:　粘土石灰
品種:　プティ・ヴェルド100%
アルコール度:　14%

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【ヘヴロン・ハイツ・ワイナリーについて】
パレスチナ自治区のヨルダン川西岸地区(通称West Bank)にある町ヘヴロンはユダヤ教およびイスラム教の聖地であり、特にユダヤ教においてはエルサレムに次ぐ聖地とされています。もともとはパレスチナ自治政府が管理していた場所ですが周辺に住んでいたパレスチナ人は追い出され、現在町は分断されている状態です。2014年の人口は20万2200人。その町から離れ車を走らせるとユダヤ山脈450〜1050mの高標高にブドウやオリーブの栽 培が盛んな丘陵地帯が広がります。冬の間は雨がよく降り750m以上の高さでは降雪も見られる非常に寒い地域で、夏は暖かく夜は涼しい気候となります。土壌は粘土石灰、地中海沿岸からの涼しい風とネゲヴ砂漠から吹く風が特徴で、イスラエルで最も理想的なワイン産地の一つとして知られ、カナン人によってブドウが栽培していたことも聖書には記されています。ヘヴロン・ハイツ・ワイナリーはミシェル・ムルシアーノと妻のサジ、イスラエルを愛するフランス人投資家によって2000年に設立されました。ミシェルはモロッコで生まれパリで育ち広告業界で働いていました。サジはイスラエルで生まれ育ちマイクロソフト社で働いていました。1999年にパリで出会った二人は一年後に結婚し、イスラエルへ移住することを決めました。2000年当時、イスラエルのワイン産業は今ほど盛んではありませんでしたが、ミシェルの父がモロッコでフランス向け輸出ワインを造っていたことから父のアドバイスを受け家族のルーツに立ち返るためにもイスラエルでのワイン造りを決心し たといいます。初めてヘヴロンの地に降り立ったミシェルは言葉に表せないヘヴロンと繋がるなにか特別なものを感じたといい、ワイナリーをヘヴロンに設立することを決めた大切な何かをこの瞬間に得たそうです。初収穫は2001年でした。当初は100,000本の少量でクオリティーの高いワインを生産し、ほとんどすべてを輸出してましたが、2005年には700,000本へと生産量が飛躍しました。これはサジがマイクロソフト社を退き、生化学と食化学(Biochemistry and Food Science)を3年間学んだ後、ワイン造りを共に行うようになったからです。生産量も増えた為、今の設備では手狭になりヘヴロンに新しい施設の建設プランもあります。醸造施設には温度コントロール可能なタンクやフランス、アメリカ、ハンガリー産の樫樽が並び、クリーンで近代的なフランスの醸造技術を導入しています。