◆進化する「まろら」(マロラクティック醗酵)

商品名の「まろら」とは、リンゴ酸を乳酸に変える「マロラクティック醗酵」から取って名付けられました。(MLFと略します)
この技術を活用した日本酒です。マロラクティック・・・
少し言いづらい語音なのでこれを略して「まろら」と命名しました。

「MLF」は一般的に赤ワイン醸造で使用される技術で、乳酸菌の働きによりお酒に含まれるリンゴ酸が乳酸に変化し、優しく柔らかな味わいを生み出すものです。

リンゴ酸は「冷旨酸(れいしさん):冷して美味しい酸」
乳酸は「温旨酸(おんしさん):温めて美味しい酸」の代表的なものです。


味わいの特徴は、まずは最初に飲み方のご提案となります、
温度帯は冷しても美味しいですし、「温旨酸」が多いので当然温めても美味しいです。暑い季節などは、ロックもおすすめ。
なんだか何でも良いようですが、実際なんでも良いのです。
例えば加水してアルコール分を11%位を下限として頂ければ味わいは崩れず美味しく頂けます。そのように酒質設計をしています。

乳酸による力強くやさしい酸味と、それにバランスする甘みが、洋食にも絶妙な相性を見せてくれます。和洋折衷合わせやすいです。
和食がワインやシャンパンを合わせるのが定着していますが、このお酒は洋食にも自然な形で寄り添う日本酒です。

「マロラクティック醗酵」により、山形正宗の真骨頂でもミネラル感のあるキレの良さを残しながら、やわらかさ・やさしさい旨味が加わりました。
独特の酸が調和した食中酒としてベストな味わいになりました。

まずは飲んで頂きたい山形正宗の試験醸造酒「まろら」。

※酵母は昨年と違う酵母を使用。立ち香は華やか、どことなく漂う気品があり、甘さ、酸味はチャーミング。余韻は短めで儚げに消える、上品な貴婦人のようです。

原料米:出羽燦々
精米歩合:60%
アルコール分:15%
産地:山形県　水戸部酒造

保管方法:出来れば冷蔵庫(生詰)
*夏場はクール便推奨