南部美人 – なんぶびじん

岩手県ニ戸市 (株)南部美人 「南部美人」

五代目蔵元・久慈浩介が率いる「南部美人」

機内酒採用など世界に羽ばたく「南部美人」

創業明治35年。「南部美人」という酒銘は昭和28年に命名。蔵は東に陸中海岸国立公園、西に八幡平国立公園、
十和田湖、市内に折爪馬仙峡自然公園と豊かな自然に囲まれた二戸市にあり、周辺を昔から南部の国と称しその地名の南部と甘くて雑味の多い酒が全盛の中、淡
麗で綺麗な清酒のイメージから「南部美人」と命名しっました。

南部美人を醸すのが、平成四年に国の卓越技能者「現代の名工」、南部杜氏の山口 一
杜氏です。山口杜氏は、南部杜氏自醸酒鑑評会において、連続50回以上優等賞に入り、特に昭和54年、55年には連続して首席となり、大蔵大臣賞を受賞し
ました。南部美人を全国区に知らしめたのは山口杜氏なくして語れません。

また東北鑑評会、全国鑑評会では多数の金賞を受賞、世界の酒類コンクールであるモンドセレクションでは、97、
98、99、2000、
2001年と5年連続してゴールドメダルを受賞(グランドゴールドメダル)、そして平成12酒造年度には岩手県新酒鑑評会で「県知事賞」、第84回南部杜
氏自醸清酒鑑評会で「首席第一位大蔵大臣杯」、全国新酒鑑評会で「金賞」の三冠を見事に受賞しているベテラン杜氏です。

山口杜氏は「麹が酒造りの全て」という哲学で、麹の風味を大事に
する南部杜氏の伝統をかたくなに守り続けています。「南部美人」も単純な辛口指向に満足せず気品のある香りと芳醇な酒質を備えた吟醸造りを続けています。
また現在は熟成の技と五代目蔵元・久慈浩介氏の若き力を融合した新生・南部美人として世界にも羽ばたいています。

日本酒「南部美人」蔵内平均精米歩合を54%まで磨き上げ、仕込み水には折爪馬仙峡の中硬水の伏流水を使用し、南部流手造り技法をもちいて醸す
吟醸蔵。貯蔵方法は、生酒は全量氷温貯蔵(-4℃から-10℃の冷蔵庫とサーマルタンク)で、大吟醸や純米吟醸酒は全て5℃以下の冷蔵庫で貯蔵していま
す。その他の特定清酒は10℃以下の蔵で貯蔵しており、しっかりした熟成の管理をしています。